58才初めての一人暮らし
9月1日息子と娘がそれぞれ一人暮らしを始め私必然的に一人暮らしとなった。
同時に家族皆が一人暮らしとなったのである。
考えてみると私は一人暮らしをしたことがなかった。
実家住まいから結婚して、離婚をしても子供たちと一緒に暮らしてきたのだ。
58才だが一度も一人で暮らしたことがない。
正直気が付かなかった。
なんだか恥ずかしいことのように思える。
大切な経験をしてこなかったおばさんじゃないか?
子供3人は皆一人暮らしの経験があるのに、58年間一度もなかったのだ。
誰かと生活していたのが当たり前だった。
一番変化を感じるのは食事作りだ。自分一人分の食事だけ作る経験がないのだ。
もちろん今日は自分だけしかいない日などいくらでもあったが、決して自分一人ではなく、料理を作ればいつか必ず食べる人がいたのだ。
今はそこが違う。
多めに作っても、すべて自分が食べる以外に食べる人がいないのだ。
だから多めに作るのをやめた。
結構難しいことだが、冷凍しようとすべては自分が食べるんだということを意識しながら作るようになった。
そうなると作る量が減るし、自分がおいしいと思うものだけ少量作るようになる。
自分の健康のためにも、経済的な理由のためにもできるだけ自炊をしようと思っている。お惣菜を買って帰りたいような疲れている日でも、一人分なら何とか総菜の誘惑に打ち勝つことができる。
塩分の多い、高くて量の少ない総菜を買うなら、自分の好きな食事、すぐ作れるておいしい食事を帰宅してから空腹に耐えて作ることができている。
空腹の時間を健康に良いと思っているところもあるからだろう。
空腹の間に体の中の過剰な脂肪や糖分などを消費してくれていると思っている。
お腹周りの脂肪を体の中で消費してくれているはずと信じている。
一石二鳥じゃないか。
それだけではない。先ほどから書いているように、自分の好きなものだけ作れるのだ。
これまで常に子供が好きでおいしいと言ってくれるものばかり作ってきた。
もしくはカレーのように一品で皆が満腹になるものがほぼ献立を考えるときの基本的な考え方だった。
それが、今は自分がおいしいと思うものを一人分の材料費で自分好みの味付けで食べることができるのだ。
一人暮らしが長い人には当たり前のことだろうが、私は30年間主婦として家族のために食事を作ってきたのだ。職業病のようなものだ。
30年間の価値観は簡単には変わらないが、一人分のおいしい食事作りは魅力的であり、近いうちに当たり前の生活になるだろう。
明日もさらに58才の一人暮らしの変化を書いてみたいとおもう